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「ルーズヴェルト・ゲーム」池井戸潤 [BOOK]

「空飛ぶタイヤ」「鉄の骨」「下町ロケット」と企業小説で人気を集めている池井戸潤さんの新作、「ルーズヴェルト・ゲーム」。

池井戸さんと言えば銀行小説も多いけれど、最近は運送会社、ゼネコン、エンジン部品会社などをテーマにしながら、銀行の人も出てくる構成が面白い。

今回の「ルーズヴェルト・ゲーム」は中堅のエレクトロニクス部品メーカーが舞台で、その傾きかけた経営と、監督や主力選手が抜けた弱い社会人野球チームの、それぞれの戦いがクロスしながら描かれている。過去の失敗のせいで慎重に、後ろ向きになっている人々の逆転劇でもある。

池井戸さんの作品は、悪そうな人がたくさん出てくるし、次々と苦難があるけれど、最終的に正義が勝つものだとわかっている。それでもドキドキワクワクしながら、読み進んでしまうなぁ。最後はちょっと泣ける。



ルーズヴェルト・ゲーム

ルーズヴェルト・ゲーム

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/02/22
  • メディア: 単行本



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