ベルギー カンティヨン醸造所訪問紀 [BEER]
以前からベルギービールに興味があり、日本で飲むと高いし、種類が限られているので、いっそ行ってしまおうか!という勢いで本当にベルギーに行ってしまった。
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毎日ビール、ビール、ビールな日々。幸せー。
そんな中、ブリュッセルの「カンティヨン醸造所」に行ってみた。ランビック・ビールの醸造所で、博物館にもなっているとのこと。ブリュッセルの中心の広場グラン・プラス付近からだと、地下鉄で2~3駅のところにある。100年前には100余りのビール醸造業者がこのブリュッセルにあったそうですが、今はこのカンティヨンを残すのみ。
さて、地下鉄を降りてしばらく歩きあたりを見回すと、それらしい建物がわからずウロウロしてしまった。日本では目立つ看板がいたるところにあるけれど、ここには建物が建っているだけ。だから風景がきれいなんだろうな・・・。
やっとそれらしい倉庫風の建物を見つけて近づいてみると、閉ざされた扉になにやら白い張り紙があり、見ると「Museum」らしいことが書かれている。どうやらここだ。勇気を出して大きな扉を開けてみると、なんと中は醸造所じゃないですかっ!
最初に入場料の4ユーロを払い、若い男性(社長の息子かな?)から英語でひととおりの説明を受ける。その後日本語の説明書をもらい、それを見ながら自由に見て回る。
最初にカンティヨン・グーズが無防備に置いてあるので驚いた。まだラベルの貼られていないボトルも沢山積んであって、見ているだけでなんだかにやけてしまう。
説明書によると、まずは「マッシング(撹拌)」。小麦と大麦麦芽が粉砕機にかけられたあと、撹拌プロペラによってお湯と混ぜ合わせる。これが醗酵して糖化したところでさらにお湯を加えてろ過し、このろ過液を「ポップ・ボイラー」でホップとともにボイリンングする。その後は「冷却槽」で冷やしながら天然酵母を根付かせる。冷却槽は赤銅製の大きな浅い槽で、効率よく冷ましながら天然酵母に触れるようになっているようだ。この菌が樽の中での自然発酵の元となる。
マッシング槽
冷却槽
さらにステンレスタンクで冷却され、温度や糖分の量が調整された後に、樽(カシワ材や栗材)に移される。数日後に自然発酵が始まると、最初は激しい醗酵で二酸化炭素の発生も多く、樽の開口部から泡が出てくるらしい。その後4~5週間経つとゆっくりとした醗酵が始まるので、樽を密閉して何年も醗酵を待つ。ここにいるだけで酔ってしまいそうなよい香りです・・・。
樽貯蔵室
樽から泡が噴出す様子。
その後、ボトリングの場所や地価の貯蔵庫などを見学し、最後に試飲。グーズとクリークをグラスに半分くらいずついただく。数年前に引退したという前社長から注いでいただきこれまた感激。
小生も醸造所には興味があり、少しながら載せています。
by kenta-ok (2007-05-06 23:31)
ブリュッセルにもビール醸造所があったんですね。
行けていいなぁ。
by taka_england (2007-05-06 23:46)
醸造所ってすごいですね~
自然の力すごいです。
自分も行ってみたくなります。
by enjinbasuon (2012-02-05 08:40)